【8月15日 AFP】女性への暴行の疑いが持たれている米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)のトレバー・バウアー(Trevor Bauer)について、新たに別の女性に対する性的暴行の疑惑が上がっている。本人は疑惑を否定している。

 バウアーは6月、米カリフォルニア州の女性が性的暴行の被害を訴え出て接近禁止命令を受け、警察の捜査対象にもなっていたが、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は14日、新たにオハイオ州の別の女性も被害に遭っていたと報じた。

 それによれば、バウアーはシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)でプレーしていた昨年6月、女性に一時保護命令を申し立てられていたという。また同紙は、けがをした女性の顔の写真を入手したと報道。女性の担当弁護士は、バウアーが自宅で女性に性行為を強要し、その際に殴ったり、首を絞めたりといった暴行を加えたときのものだとしている。

 警察の報告書を引用した記事によれば、女性は2017年にもバウアーの自宅でトラブルがあり、その際にけがをした写真を警察官に見せようとしていたとされている。

 これに対してバウアーは、初めて一連の暴行疑惑に自ら言及し、ツイッター(Twitter)で「女性とその弁護団が誤った話を続けて自分を脅迫し、傷つけようとし続けている」と疑惑を否定した。

「彼女にとってこれはゲームだが、自分の人生はゲームではないし、こうしたことが続くのを黙って見過ごすつもりはない」

 米大リーグ機構(MLB)は、1件目の疑惑が浮上した後の7月2日にバウアーに休職を命じた。立件には至っていないものの、休職期間は直近の13日を含め、その後5回にわたって延長されている。今後は16日から始まる審理で、1件目のカリフォルニアの女性に対する接近禁止命令を維持するかが決まる。(c)AFP