東京五輪銀の英国陸上選手 ドーピング疑惑で資格停止処分
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【8月13日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)の独立不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は12日、東京五輪の陸上男子4×100メートルリレーで銀メダルを獲得した英国のチジンドゥ・ウジャ(Chijindu Ujah)に、ドーピング違反の疑いで資格停止処分を科したと発表した。
AIUによると、ウジャは「禁止薬物に指定されているオスタリン(Ostarine)と選択的アンドロゲン受容体調節薬『SARM S-23』の検出および使用」が発覚したという。これらの物質は、主に筋肉増強の目的で使用されている。
今回の疑惑が証明されれば、27歳のウジャと英国チームは、東京五輪でイタリアに次ぐ2位に入った同種目の銀メダルを剥奪されることになる。同選手が自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに直近で投稿したメッセージには、「集中力を保つこと…なぜなら、事実は小説より奇なりだからだ」とつづられていた。
これに加えAIUは、男子1500メートルのサディク・ミフ(Sadik Mikhou、バーレーン)、男子砲丸投げのベニク・アブラミヤン(Benik Abramyan、ジョージア)、そして男子短距離のマークオティエノ・オディアンボ(Mark Otieno Odhiambo、ケニア)に関しても、薬物検査の結果を受けて暫定的に資格停止処分を科したと明らかにしている。
AIUは発表文で、「上記選手を対象に調査を進めている(ドーピングの)国際検査機関(ITA)の結論を待っている。それを基に、反ドーピング規則への違反があったかどうか、そして五輪に関連して(必要な場合は)いかなる処分を科すべきか判断していくことになる」と述べた。(c)AFP