内村や大坂、桃田… 東京五輪で輝けなかったスターたち
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【8月9日 AFP】8日に閉幕した東京五輪では、前評判に見合った活躍ができなかった大物選手もいた。ここでは、スポーツ界最大の大舞台で輝けなかった選手を何人かピックアップする。
■内村航平/体操
今回の東京五輪で、有終の美を飾ることを目指していた内村航平(Kohei Uchimura)だが、五輪での物語は、初日の鉄棒予選で落下し、決勝進出を逃す残酷な結末を迎えた。
肩の負傷があった32歳は今大会、2012年のロンドン五輪と2016年のリオデジャネイロ五輪で連覇を果たした個人総合の挑戦は見送り、種目別に的を絞っていた。それでも、失意の中で内村は引退を否定している。
■ノア・ライルズ/陸上
2019年の世界陸上ドーハ大会(17th IAAF World Championships in Athletics Doha)の男子200メートルを制した米国のノア・ライルズ(Noah Lyles)は、東京五輪でも同種目の優勝候補の一番手で、ウサイン・ボルト(Usain Bolt)氏が引退した後の短距離界を席巻すると言われていた米国の新世代のスプリンターたちを引っ張る存在になるとみられていた。
ところが東京五輪のライルズは好調時の姿に戻すことができず、準決勝はかろうじて突破したものの、決勝ではカナダのアンドレ・ドグラス(Andre de Grasse)に完敗して銅メダルとなった。
■トレイボン・ブロメル/陸上
ライルズのチームメートであるトレイボン・ブロメル(Trayvon Bromell)もまた、大会前に9秒77の今季世界最高タイムを出しており、男子100メートルの圧倒的な金メダル候補だった。
ところが迎えた東京五輪では最初からスピードが上がらない様子で、予選では10秒05の組4位で何とか通過すると、準決勝でも10秒00を出すのがやっとで決勝に進出できなかった。
■大坂なおみ/テニス
開会式では最終聖火ランナーとして聖火台に火をともす役割を務めた大坂なおみ(Naomi Osaka)だが、精神面の問題による休養からの復帰戦となった今大会では、栄冠を手にすることができなかった。
3回戦で、最終的に銀メダルを獲得するマルケタ・ボンドロウソバ(Marketa Vondrousova、チェコ)に敗れた大坂は、初出場の五輪で日本にテニス初の金メダルをもたらしたいというプレッシャーが「少し重かった」と明かしている。