【8月8日 AFP】東京五輪では、何人もの新チャンピオンが誕生し、世界の舞台で名前をとどろかせた。ここでは、今大会でブレークを果たしたスター選手5人を振り返る。

■橋本大輝/体操

 五輪2連覇中だった王者の内村航平(Kohei Uchimura)が肩の負傷で不在の中、体操男子個人総合を制したのが橋本大輝(Daiki Hashimoto)だった。しかもただ内村の穴を埋めるだけでなく、19歳で最年少優勝を果たした。

 最後の鉄棒で会心の演技を見せ、ライバルに競り勝った橋本は、快挙を達成したにもかかわらず表彰台では涙を見せなかった。その心境について、橋本は「ここで涙を流してしまうと、今の状態に満足していることになってしまう。チャンピオンは涙を流さず、常に前だけを見ているもの」と語った。

■西矢椛/スケートボード

 五輪で初めて実施され、10代の若者が何人も活躍を見せたスケートボードで、ファンの心をつかんだのが13歳の西矢椛(Momiji Nishiya)だ。西矢はスケートボード女子ストリート決勝で、自分よりも若い選手を抑えて金メダルを獲得した。

 西矢は決勝で大技を次々に成功させ、日本人では最年少、また五輪の個人種目でも最年少クラスの金メダリストとなった。この種目では男子で堀米雄斗(Yuto Horigome)が金メダルを獲得しており、男女ともに日本勢が表彰台の頂点に立った。

 金メダルのご褒美は焼き肉と明かした西矢は、初出場の五輪で最年少メダリストになれて「うれしい」と喜び、「涙がこみあげてきた」と話した。