【8月6日 AFP】インド初の国産空母「ビクラント(INS Vikrant)」が4日、南部ケララ(Kerala)州沖で試験航行を開始した。インドは影響力を強める中国に対抗して海軍力を強化しており、米国などの同盟国との共同訓練に艦艇も派遣する。

 全長262メートルのビクラントが就役すれば、旧ソ連製の航空巡洋艦を改装した「ビクラマーディティヤ(INS Vikramaditya)」に次ぐ2隻目の空母となる。

 インド海軍は、「(インドは)国内で空母を製造・設計できる選ばれた国の仲間入りを果たす」とした上で、ビクラントは政府が推進する製造業振興策「メーク・イン・インディア」を実証すると述べた。

 さらに、潜水艦を含む艦船44隻を国内で建造するとともに、3隻目の空母を政府に要求していると明らかにした。インドの勢力圏だったインド洋で影響力を強める中国も、3隻目の空母を建造している。

 インド海軍は2日、米国とベトナム、フィリピン、インドネシア、日本、オーストラリアなどの同盟国との2か月にわたる共同訓練に参加させるため、東南アジア、南シナ海(South China Sea)、西太平洋に艦艇4隻を派遣すると発表していた。(c)AFP