【8月6日 AFP】新型コロナウイルスワクチンの3回目接種(ブースター接種)について、世界保健機関(WHO)が見合わせるよう求める中、イスラエルのナフタリ・ベネット(Naftali Bennett)首相は5日、同国はブースター接種を進めることで、「世界に大きく貢献」していると主張した。

 イスラエルは、人口930万人の60%近くがすでに2回のワクチン接種を済ませており、政府は最近、60歳以上を対象に3回目の接種を開始した。

 WHOは、世界のワクチン供給の不均衡に対処するため、少なくとも9月末まではブースター接種を見合わせるよう求めている。

 AFPがWHOの見解について質問すると、ベネット氏は、自国民を対象にブースター接種の試験をすることで、イスラエルは世界に貢献していると述べた。

 同氏はフェイスブック(Facebook)に投稿した映像で、「イスラエルは、世界の知見に大きく貢献することを進めている」と述べた。同国の人口は比較的少なく、「世界の余剰ワクチンに大きな影響を与えることはない」と強調した上で、ブースター接種で蓄積された知見は「即座に全世界に共有される」と述べた。

「世界はわが国なくして、ブースター接種の正確な有効性、有効期間、感染予防効果、重症化予防効果を知ることができない」とベネット氏は述べ、「このような点でわが国は世界に大きな貢献をしている。世界はわが国がこれについて責任を持ち、けん引していることを非常に喜んでいる」と述べた。(c)AFP/Jonah Mandel