【8月6日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン大統領(Emmanuel Macron)は5日、高齢者や重症化リスクの高い人を対象とした新型コロナウイルスワクチンの3回目接種(ブースター接種)を9月に開始すると発表した。世界では新型ウイルス変異株の感染拡大を抑えるため3回目接種を行う国が増えている。

 フランスでは現在、ブースター接種の対象は免疫機能が弱い人に限定されている。マクロン大統領は政府のワクチン政策を説明する動画メッセージで、「すぐに全員が対象とはならないが、高齢者や最も脆弱(ぜいじゃく)な人々には、いずれブースターが必要になる」と説明。ブースター接種は9月に開始されると語った。

 世界保健機関(WHO)はこの前日、ワクチンの分配量をめぐり富裕国と貧困国の間に生じている大きな格差を解消するため、少なくとも9月末までブースター接種を見合わせるよう各国に要請していた。

 イスラエルはすでに、60歳以上を対象にブースター接種を実施。ドイツも今週、9月からのブースター接種開始を発表していた。(c)AFP