【8月4日 AFP】東京五輪に参加したオーストラリア選手団の一部が帰国便で飲酒し、酔って嘔吐(おうと)したり他の乗客に迷惑をかけたりしたことが発覚し、選手団団長は4日、騒ぎを起こした者らは選手団全体の面目をつぶしたと非難した。

 イアン・チェスターマン(Ian Chesterman)団長は「この件には強い怒りを覚える。なぜならオーストラリアを代表する有力で誇り高きチームの名声に、少数の人間が傷をつけているからだ」と怒りを示した。

 チェスターマン氏は、先月30日にシドニー行きの便に搭乗していた選手らの問題行動について、日本航空(JAL)が豪オリンピック委員会(AOC)に対し書面で苦情を訴えたことを認めた。

 同氏は「JALによると、選手らは過度に飲酒し、客室乗務員の指示に従わず、他の乗客に迷惑をかけた」と明かし、「こうした行動は明らかに容認できないもので、選手団の規範に抵触する」と指摘した。

 同氏は、10時間のフライトの途中に、選手少なくとも1人がトイレで嘔吐し、以後そのトイレは使用できなくなったと語った。ただ、酒の追加提供を拒まれた選手らが、酒が保管されている棚を勝手に開けて飲んだという報道の真偽は不明だとしている。

 同便には9競技の選手49人が搭乗していたが、問題を起こしたのは男子ラグビーおよびサッカーの選手だという。同氏は、両競技の協会が処分内容を検討していると述べている。(c)AFP