【8月3日 AFP】東京五輪は3日、陸上の各種目決勝が行われ、女子800メートルでは19歳のアシング・ムー(Athing Mu、米国)が逃げ切ってトップでフィニッシュし、母国にこの種目半世紀以上ぶりの金メダルをもたらした。

 大学陸上で成功を手にし、今年6月にプロに転向したニュージャージー州出身の神童は、最初から最後まで先頭を走り米国新記録となる1分55秒21をマークした。

 同じく19歳のキーリー・ホジキンソン(Keely Hodgkinson、英国)が1分55秒88で銀メダルに輝き、米国のレイビン・ロジャース(Raevyn Rogers)は1分56秒81で銅メダルだった。

 スーダンの内戦を逃れ米国に移住した両親を持つムーは、米国勢では1968年メキシコシティー五輪で優勝したマデリーン・マニング(Madeline Manning)氏以来となる女子800メートルでの金メダルを獲得した。

 女子ハンマー投げでは、ポーランドのアニタ・ウロダルチュク(Anita Wlodarczyk)が女子では史上初の同種目五輪3連覇を達成した。

 2012年ロンドン五輪と2016年リオデジャネイロ五輪で連覇を果たした35歳は、2位と1メートル45差の78メートル48を記録して圧勝した。

 銀メダルは77メートル03で中国の王崢(Wang Zheng、ワン・チェン)が、銅メダルは75メートル49でポーランドのマルビナ・コプロン(Malwina Kopron)が獲得した。(c)AFP