【8月1日 AFP】東京五輪のマラソンと競歩は来週、北海道の涼しい天候下で実施されるはずだった。しかし、北海道は現在、酷暑に見舞われている。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、札幌市の夏の気温は東京よりも5~6度ほど低くなる見通しだと説明していた。

 しかし、先週は札幌で34度を観測。マラソンと競歩が開催される来週の最高気温は31~34度になると予想されている。

 道内では今年、全国初となる38度以上を記録した地域もあった。

 5日に男子20キロ競歩が開催され、その後、数日間で女子競歩と男女マラソン競技が予定されている。

 東京五輪の招致委員会は当初、東京の夏は「温暖で快晴の日が多く」「アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」だとアピールしていたが、多くの選手とボランティアが酷暑に苦しんでいる。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の武藤敏郎(Toshiro Muto)事務総長は、これまでにスタッフやボランティアを中心に大会関係者30人が熱中症で治療を受けたと明らかにした。重症者はおらず、全員が軽症だという。(c)AFP