【7月30日 AFP】東京五輪は30日、競泳女子200メートル平泳ぎ決勝が行われ、南アフリカのタチアナ・スクンマカー(Tatjana Schoenmaker)が世界新記録で金メダルを獲得した。

 24歳のスクンマカーは、2013年にデンマークのリッケ・メラー・ペダーセン(Rikke Moller Pedersen)がマークした2分19秒11を上回る2分18秒95を記録した。

 今大会の競泳ではオーストラリアが女子4×100メートルリレーで、中国が女子4×200メートルリレーで世界記録を上回ったが、個人種目での記録更新は今回が初となる。

 米国のリリー・キング(Lilly King)が銀メダル、同選手の練習パートナーで同胞のアニー・ラゾー(Annie Lazor)が銅メダルを手にした。

 また女子100メートル自由形決勝では、オーストラリアのエマ・マキーオン(Emma McKeon)が五輪新記録をマークして金メダルを獲得した。

 51秒96という史上2番目に早いタイムで同種目を制したマキーオンは、これが今大会で四つ目のメダルとなった。

 52秒27をマークした香港の何詩●(Siobhan Haughey、●=くさかんむりに倍)が、200メートル自由形に続いて銀メダルを手にし、オーストラリアのベテラン選手ケイト・キャンベル(Cate Campbell)が52秒52で銅メダルとなった。

 米国のレジェンドであるマイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏は、2004年のアテネ大会以降、五輪の男子200メートル個人メドレーでは毎回金メダルを獲得してきたが、1人のスイマーによって独占されるような種目はほとんど存在しない。

 5度の五輪で28個ものメダルを手にしたフェルプス氏の引退によって他の選手に道が開かれることになったが、そのチャンスをつかんだのは中国の汪順(Wang Shun、オウ・ジュン)だった。

 同種目の決勝で1分55秒00をマークした汪は、英国のダンカン・スコット(Duncan Scott)を2位に、スイスのジェレミー・デプランシュ(Jeremy Desplanches)を3位に抑えた。

 男子200メートル背泳ぎ決勝では、世界水泳(FINA World Championships)で2度の優勝を誇るロシア五輪委員会(ROC)のエフゲニー・リロフ(Evgeny Rylov)が、100メートル背泳ぎに続き金メダルを獲得。

 リロフは1分53秒27の五輪新記録で優勝を果たし、同種目における米国勢の独占に終止符を打った。

 銀メダルは米国の前回王者ライアン・マーフィー(Ryan Murphy)が、銅メダルは英国のルーク・グリーンバンク(Luke Greenbank)がそれぞれ手にした。(c)AFP/Martin PARRY