【7月28日 AFP】(更新)東京五輪は28日、バドミントン男子シングルス1次リーグの試合が行われ、世界ランク1位の桃田賢斗(Kento Momota)の敗退が決まった。桃田は試合後、自分の「気持ちの弱さ」が敗北につながったと語った。

 金メダル候補の桃田はノーシードの許侊熙(Kwang-hee Heo、韓国)に15-21、19-21で敗れ、わずか大会2試合で金メダルへの道が閉ざされた。

 試合序盤はショットが決まらず信じられないというような笑みを浮かべていたが、深刻な状況に陥っていることがはっきりしてくると、顔を曇らせた。

 最後はネットにシャトルが引っ掛かり、わずか52分で試合終了。自身初の五輪の幕が閉じられた。

 桃田は2019年の国際大会で史上最多の年間11勝を挙げ、バドミントン世界王者の地位を不動のものとした。だが昨年には交通事故に遭い、選手生命が危ぶまれる大けがを経験。五輪では、自身の勘を取り戻し切れなかったことを認めた。

 桃田は、試合が今回のように進んでも以前ならば立ち直れていたと説明。それができなかったのは、「気持ちの弱さ」があったためだと語った。

「勝ちたいという気持ちが強すぎた」といい、「(プレーを対戦相手に)読まれているというよりも、自分に余裕がなくてプレーが縮こまってしまった」と振り返った。

 また、初の五輪という大舞台で感じた重圧にも言及。「いろんなことがあった」中で、多くの人の支援により五輪に出場できたことに感謝の意を表した。(c)AFP/Andrew MCKIRDY