中国河南省の水害被災地に湖北省からボランティア続々 「コロナ禍で支援受けた恩返し」
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【7月26日 東方新報】7月16日から続いた「1000年に1度」という記録的豪雨により、300万人が被災した中国河南省(Henan)に、中国各地から救助隊員やボランティアが駆けつけている。昨年の新型コロナウイルス感染拡大で最も被害を受けた湖北省(Hubei)からも「全国から支援を受けた恩返し」と多くの人が集まっている。
「一方有難、八方支援(1か所で災害があれば、全国から支援に駆けつける)」。2008年の四川大地震以降、大災害が起きると中国の支援活動で使われる合言葉だ。大水に沈んでしまったような河南省の省都・鄭州市(Zhengzhou)では、救助隊員やボランティアが奮闘する姿が見られる。
7月22日、鄭州駅西広場のトンネルでは、湖北省武漢市(Wuhan)の建設会社の支援隊が6台の大型ポンプをフル回転させて水を排出していた。湖北省は河南省の南側に隣接し、最もコロナ禍にあった武漢市から鄭州市まで500キロの道のりを超えて駆けつけた。鄭州市民の郜玉敏(Gao Yumin)さんは「昨晩はまだ、トンネルは水浸しだった。たくさんの支援を受けて、本当に感動している。中国の底力を感じます」と感謝する。
武漢市のレッカー車運転手、陳鵬(Chen Peng)さんも仲間のドライバー14人とともに鄭州市でボランティア活動をしている。「新型コロナが拡大していた期間、各地から応援が来てくれたからね。今度は私たちが助ける番。一方有難、八方支援だよ」
湖北省から個人でボランティアに来ている楊勝(Yang Sheng)さんは「大水はやっと減りつつある。これから都市機能を回復するまで手伝っていくつもりです」と力強く語る。
中国政府の応急管理省の指揮の下、北京市、上海市、江蘇省(Jiangsu)、山東省(Shandong)、湖南省(Hunan)など各地から救助隊員が駆けつける中、湖北省からは7月22日までに1423人もの隊員が到着。夜通しの排水作業やゴムボートを使った救助作業に汗を流している。中国メディアは武漢名物の汁なし麺「熱乾麺」にたとえ、「『熱乾麺』が来た!」と見出しをつけて報道。前代未聞の水害に苦しむ中、現地発の明るいニュースとなっている。(c)東方新報/AFPBB News