【7月25日 AFP】男子テニスの錦織圭(Kei Nishikori)が25日、東京五輪ではできる限り多くの試合に勝ち、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言下で暗いムードの東京を明るく照らしたいと語った。

 2016年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した錦織は、この日行われた男子シングルス1回戦で、大会第5シードでロシア五輪委員会(ROC)のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)に6-3、6-4で勝利し、2回戦に進んだ。

 近年は手首や肘、肩のけがとの闘いに苦しんでいた元世界4位の錦織だが、難敵ルブレフをかつてのようなプレーで退け、「とても良いプレーができた。トップ10の選手に勝ったのも久しぶりで、2年ぶりだと思う」と語った。

「コートでは緊張するのではないかと少し心配していたけれど、特に初戦でそうならなかったのはいい兆候だ。きょうのプレーにはとても満足している」

 世界69位まで順位を落とした錦織は、2回戦で米国のマルコス・ギロン(Marcos Giron)と対戦する。

 リオ五輪でテニス日本勢96年ぶりのメダル獲得を果たした錦織は、女子シングルス優勝候補の大坂なおみ(Naomi Osaka)と共に金メダル獲得を目指す。

「子どもの頃に夢見ていた。今は特にコロナの状況なので、できるだけ多く勝てれば、良いニュースが届けられると思う」 (c)AFP