【7月24日 AFP】東京五輪は24日、卓球女子シングルス予選が行われ、今大会最年少の12歳で出場したヘンド・ザザ(Hend Zaza、シリア)は4-11、9-11、3-11、5-11でジャ・リュウ(Jia Liu、オーストリア)に敗れた。それでもザザは、大会に出場を果たしただけでも「一つの成果」と充実感を示した。

 1968年のグルノーブル冬季五輪に11歳で臨んだフィギュアスケート女子のベアトリス・フスティウ(Beatrice Hustiu、ルーマニア)の後では最年少での五輪出場となったザザは、この日試合に敗れはしたものの、自分のパフォーマンスには満足していると語った。

 昨年の五輪選考会で東京五輪の出場権を獲得し、内戦で分断された母国シリアで一躍有名になった同選手は、五輪の公式サイトOlympics.comで、「東京五輪に到達できただけでも、すでに一つの成果。求めていたのは勝利ではなく、良いプレーをすることだった」とコメント。

 さらに、自分が生まれる4年前の2005年に欧州選手権(2005 European Table Tennis Championships)を制覇している39歳のリュウとの試合については、「自分の見方では、何かを成し遂げられた。12歳の少女が、39歳を相手に9ポイントとか10ポイントを取ったのは一つの成果」と語った。

「確かに勝ちたかったし、1試合でも2試合でも取りたかったけれど、次の五輪に期待している」 (c)AFP