【7月23日 AFP】東京五輪のため来日したチェコ代表団で、新たにビーチバレー女子と自転車ロードレース男子の選手が新型コロナウイルス検査で陽性となったことが22日、明らかになった。同国代表でこれまでに陽性となった選手・スタッフは6人で、いずれも同じフライトで来日。アンドレイ・バビシュ(Andrej Babis)首相は事態を「スキャンダル」と呼び非難した。

 新たに陽性が確認されたのはビーチバレー女子のマルケータ・ナオシュ・シュルコバ(Marketa Nausch Slukova)と自転車ロードレース男子のミハル・シュレゲル(Michal Schlegel)。検査はいずれも選手村で行われた。ナオシュ・シュルコバはペアを組むバルボラ・ヘルマノバ(Barbora Hermannova)と共に五輪出場が不可能となった。

 チェコ代表で陽性が確認されたのは選手が4人、スタッフが2人。チームドクターが東京到着時の検査で陽性となったのに続き、ナオシュ・シュルコバのオーストリア人コーチで夫のシモン・ナオシュ(Simon Nausch)氏とビーチバレー男子のオンドジェイ・ペルシツ(Ondrej Perusic)、卓球男子のパベル・シルチェク(Pavel Sirucek)も陽性の検査結果が出ていた。

 バビシュ首相は記者団に対し、「全く気に入らない。なぜこうなったのか理解できない」と表明。「ワクチン接種を受けるよう人々を説得し続けている中、ドクターは接種を受けていなかった。何よりも、選手にとって不公平だ」と憤った。

 チェコ代表団を率いるマルチン・ドクトル(Martin Doktor)氏によると、代表団で発生したクラスター(感染者集団)について同国オリンピック委員会は調査を開始した。(c)AFP