【7月17日 AFP】女子テニスのティメア・バシンスキー(Timea Bacsinszky、スイス)が16日、ページをめくる時期が来たとして現役引退を表明した。

 バシンスキーは、2016年のリオデジャネイロ五輪でマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis)氏とダブルスのペアを組み、銀メダルを獲得した。

 元世界ランキング9位の実力者である32歳のバシンスキーは、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントに「きょうプロの競技から引退するけれど、この目に宿った輝きは決して忘れない」とつづった。

 同選手は2019年の韓国オープン(Korea Open 2019)を最後にツアーには出場しておらず、世界ランクも517位まで後退。実戦復帰を目指していた矢先に腰のけがに見舞われ、さらには新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)にも遭遇したことが、現役続行への士気を下げた。

 バシンスキーが四大大会(グランドスラム)で最も得意としたのは全仏オープン(French Open)で、2015年と2017年にメジャー自己最高成績の4強入りを果たしている。(c)AFP