【7月16日 AFP】テニス、元女子世界ランキング1位で四大大会(グランドスラム)優勝経験を誇るビクトリア・アザレンカ(Victoria Azarenka、ベラルーシ)とアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)が15日、東京五輪を欠場すると発表した。

 2012年ロンドン五輪の女子シングルスで銅メダル、マックス・ミルニー(Max Mirnyi)氏とのペアで臨んだ混合ダブルスでは金メダルを獲得したアザレンカは、ツイッター(Twitter)に「東京五輪に出場しないという難しい決断を下したことをお伝えしたい」と投稿した。

 さらに「これまでベラルーシ代表として五輪に出場し、金メダル獲得といった素晴らしい思い出がいくつもある」とした上で、「(新型コロナウイルスの)パンデミック(世界的な大流行)に関連して、さまざまな課題に直面している中で、私やチームにとってはこれが最善の決断だと心の中で思っている」と続けた。

「ベラルーシ代表として2024年のパリ五輪に再び出場することを楽しみにしている」

 また、2016年リオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得したケルバーも、東京五輪の欠場を明かした。

 ドイツ女子では最高位となる世界22位につけるケルバーは「私にとってこの数か月、五輪に出場するという思いは常にモチベーションだった」としながらも、「体が休養を求めている」と説明した。

 ロンドン五輪のシングルスで準々決勝まで勝ち残ったケルバーは、リオデジャネイロ五輪で決勝に進むも、フルセットの末にモニカ・プイグ(Monica Puig、プエルトリコ)に敗れ銀メダルに終わった。

 テニス界のトップ選手では、すでにロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)らが東京五輪の出場を見送っているが、男子世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は15日に参加を表明した。(c)AFP