【7月16日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は15日、東京五輪の感染対策は「機能している」との認識を示した。

 大半の会場が無観客となる東京五輪の開幕を1週間後に控える中、大会主催者は、選手や関係者、報道陣が厳格な感染対策を守るならば、安全に大会を開催できると強調している。

 しかし、この日の東京都の新規感染者数は1308人となり、1月中旬以来の高水準となった。また、海外から来日したアスリート1人の他に、大会の業務委託スタッフら関係者5人の感染が新たに確認された。すでに、柔道のブラジル代表が宿泊しているホテルの従業員らの感染が確認されており、7人制ラグビーのロシア代表でも陽性になったスタッフが入院する事態が起きている。

 同日午前に選手村を視察したバッハ会長は、ウイルス感染対策について「整っている。機能しているし、きちんと実施されている」とコメント。

 さらに、東京都の小池百合子(Yuriko Koike)知事との会談では、「全ての代表団がルールを順守すると同時に支持していることが分かったし、そう確信することができた。彼らも安全を確保することが自分たちのためであると分かっているからだ」と述べ、「それが彼らのためであり、東京の人々との連帯を示すものだ」とした。

 またバッハ会長は、これまで陽性が判明したケースも対処されているとして、「選手村の他の住人や日本人へのリスクはゼロだ」と強調した。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA, Andrew MCKIRDY