【7月16日 AFP】(更新)男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は15日、東京五輪に出場すると表明した。男子では史上初となる「年間ゴールデンスラム」達成を目指す。

 ジョコビッチはツイッター(Twitter)に「東京へのフライトを予約した。五輪のセルビア代表に誇りをもって加わる」と投稿した。

 ジョコビッチは今年すでに全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)、全仏オープン(French Open 2021)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)を制しており、五輪で金メダルを獲得し、全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)も優勝すれば、男子では史上初となる、同一シーズンで5大会すべてを制覇する「年間ゴールデンスラム」達成となる。

 年間ゴールデンスラムを達成した選手は過去1人だけで、女子のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf、ドイツ)氏が1988年にすべての四大大会(グランドスラム)とソウル五輪を制した。

 五輪の男子シングルスでは、ライバルのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)やラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)の欠場が決まっており、ジョコビッチの金メダル獲得へ向けた道は開けている。

 五輪でのジョコビッチは2008年の北京大会は銅メダル、2012年のロンドン大会は4位、2016年のリオデジャネイロ大会は1回戦敗退となっている。

 今回の五輪に向けては新型コロナウイルスの規制が強化され、無観客での開催になれば出場を考え直す意向を示し、20回目のグランドスラム優勝となる6度目のウィンブルドン制覇を果たした11日にも、出場する可能性は「半々」だと話していたばかりだった。(c)AFP