【7月12日 AFP】東京五輪に出場する中国選手団の第1陣が来日したが、チームからは11日、ホテルの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の甘さに対する不満の声が出た。

 今回の東京五輪は、前週にほぼすべての会場での無観客が決まり、新型コロナのパンデミック(世界的な大流行)が暗い影を落としている。

 その中で、セーリングが行われる神奈川・江の島に到着した中国のセーリングチームは、ホテルの感染対策が不十分だと不満を述べている。

 中国ヨット協会(CYA)の張小冬(Zhang Xiaodong)会長は、国営新華社(Xinhua)通信に対して「チームはホテルの1フロアで過ごすが、同じホテルに観光客も泊まっている。これは明らかに隠れた危険性だ」と話し、「この問題について、組織委員会と話し合っている」と明かした。

 選手村は許可を得た関係者以外の立ち入りは禁止だが、セーリング競技は会場が遠いため、選手らは会場近くの指定のホテルに滞在することになっている。

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)が発行した安全に関するガイドライン「プレイブック」では、新型コロナに感染した場合はすべて本人の自己責任となっている。(c)AFP