【7月12日 AFP】(更新)11日に行われたテニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の男子シングルス決勝を制したノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は試合後、東京五輪に出場する可能性は「半々」だと明かした。

 ジョコビッチは、「これから考えなくてはならない。前に言った通り、これまでは常に五輪に行く計画だった」とした上で、「だが今は少し割れている。ここ数日耳にしたことを踏まえ、半々といったところだ」と話した。

 東京五輪をめぐっては今週末、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ほとんどの会場を無観客とすることが決定した。

 すでに無観客開催となった場合は参加を再検討すると話していたジョコビッチは、「それを聞いて非常にがっかりした。選手村の中の規制も多くなると聞いている」と述べ、「他の選手の競技を生で見られないかもしれない」と語った。

「極めて重要なチームの一部であるストリンガーさえ帯同できない。自分のチームとして連れて行ける人数も限られている。それについては考えなくてはいけない」

 世界ランキング1位のジョコビッチは同日、イタリアのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini)を6-7(4-7)、6-4、6-4、6-3で下して6度目のウィンブルドン制覇を果たし、男子歴代最多タイの四大大会(グランドスラム)通算20勝目を飾った。

 東京五輪のテニスでは、他にラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)といったスター選手が不参加を表明している。(c)AFP