仏パリ、ほぼ全道路で制限速度30キロに 8月末から
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【7月9日 AFP】フランス・パリ市当局は8日、市内ほぼ全ての道路で8月末から制限速度を時速30キロとすると発表した。交通事故や騒音の削減、気候変動対策などを目的としている。
パリは欧州有数の人口密集都市。来年の仏大統領選への出馬を検討している社会党のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は、市内の公共空間における自動車の占有分を減らすと約束している。
パリではすでに市内の道路の約60%に時速30キロの速度制限が導入されている。また、2016年のイダルゴ市長就任後、多くの道路が片側1車線や歩行者専用になった。
緑の党所属のダビッド・ベリアール(David Belliard)副市長(交通担当)によると、8月以降、高速走行が認められるのは市を囲む環状道路と一部の主要道路のみとなる。同氏はAFPに、「大事なのは自動車の占有空間を減らすことで、そのためには速度を下げる必要がある」と述べ、自転車や歩行者の安全性が向上すると強調した。
イダルゴ市長は、約14万台分ある路上駐車スペースのうち6万台分を撤去する計画も進めている。さらに来年、駐車料金の値上げに合わせて、これまで無料だったオートバイやスクーターの駐輪も有料化する。(c)AFP