【7月8日 AFP】米国では新型コロナウイルスのワクチン接種ペースが落ちる中、感染力の強い変異株「デルタ株」が主流となり新規感染者が急増していることが、7日に公表されたデータで明らかになった。

 米疾病対策センター(CDC)によると、6日までの7日間平均の新規感染者数は1万3859人で、2週間前と比較して21%増加した。4日の独立記念日(Independence Day)を挟んだ連休に伴って検査報告に遅れが生じており、ここ数日間に感染した人の数はさらに増える恐れがある。

 CDCによれば、7月3日までの2週間では新規感染者の約52%をデルタ株が占めた。

 米国はワクチンの供給量は足りているものの、4月をピークに接種ペースが急激に鈍化している。特に、接種率の低い中西部や南部で感染者が多く、その傾向はここ数週間でますます顕著になっている。(c)AFP