【7月3日 AFP】インドのリモート裁判で、派手なシャツを着ていたり、ベストしか着ていなかったり、スクーターを運転していたりする状態で審理に臨む弁護士が相次いだことを受けて、裁判所が6月30日、身なりを整えるよう弁護士に命じた。

 ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州のアラハバード(Allahabad)高等裁判所は6月30日、サイバー空間は法廷の延長線上にあるもので、カジュアルな服装や振る舞いは「これ以上看過できない」と述べた。

 インドのほとんどの裁判所は、新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)が敷かれた昨年3月以降、リモート形式で審理を行っている。

 民放NDTVによると、アラハバード高裁は自宅や事務所からリモート形式で審理に臨む際の弁護士の服装について、「法廷での審理に出席するのと同程度に整ったもの」とした上で、男性は白いシャツ、女性は白いサリーなどと定めた服装規定を順守するよう命じた。

 アラハバード高裁では最近、顔にパックをしたままの女性弁護士やスクーターを運転中の弁護士、ベストしか着ていない弁護士らが確認されたという。

 インドでは昨年、審理中に水たばこを吸う弁護士や、昼食を取る弁護士、最高裁判事に「あんた誰?」と尋ねる弁護士も確認された。(c)AFP