【7月2日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は1日、FWジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)の移籍に関して、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)側と基本合意に至ったと明かした。移籍金は8500万ユーロ(約112億円)になるという。

 イングランド代表FWサンチョの動向を長く追っていたユナイテッドは、現在欧州選手権(UEFA Euro 2020)に参加している意中の同選手をついに獲得できる見通しとなった。

 ユナイテッドは短い発表文の中で「ジェイドンが欧州選手権での活動を終えた後に完了される契約事項とメディカルチェックを条件に、この契約は成立する」と記した。

 ドルトムントもユナイテッドの発表に先駆け、8500万ユーロの移籍金に合意したと明かしていた。報道によれば、21歳のサンチョはユナイテッドと5年契約を結ぶ予定だという。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)のユース出身で、その後トップチームでの出番を求めてドルトムントに渡ったサンチョにとって、今回の移籍はマンチェスターへの復帰を意味する。

 サンチョにトップチームでの出場機会を一度も与えなかったシティだが、ドルトムントに移籍した際に契約に加えた15パーセントの売却条項によって、移籍金のうち1000万ポンド(約15億3000万円)ほどを手にすることになる。

 2017年にドルトムントに加入したサンチョは、同クラブで公式戦137試合に出場して50得点をマークし、欧州で最も優れた若手選手の一人という地位を確立した。(c)AFP