【7月1日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)で準々決勝進出を果たしたイングランドだが、試合が行われるイタリアでは新型コロナウイルス対策の規制が課されており、チケットを保持していても観戦できない見通しであるため、地元のサポーターはローマへの渡航の自粛を求められている。

 先月29日に大歓声のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でドイツとの決勝トーナメント1回戦に2-0で勝利したイングランドは、新型ウイルスの影響で1年の延期になった欧州選手権で8強入りを果たし、ウクライナと対戦することになった。

 しかしイタリアの健康に関する規制では、英国から同国に渡る場合は5日間の隔離が必要になるため、サポーターたちは7月3日の試合には間に合わないことになる。

 新型ウイルス対策の規制が緩和されたため、ウェンブリーへの入場が認められたばかりのサポーターの声援を受けていたイングランドだが、ウクライナ戦ではその後押しなしでピッチに立つことになる。

 イングランドサッカー協会(FA)は、伊ローマのスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で入場が許可されている1万6000人の16パーセントに相当する2560人分のチケットを割り当てられていた。

 しかしながら、その代わりに今大会イングランドがウェンブリー以外で戦う唯一の試合のチケットは、一般販売されることになった。

 FAは、欧州サッカー連盟(UEFA)や在ローマ英国大使館と連携し、イタリア在住のイングランドファンに対するチケット販売を「促す」と明かした。(c)AFP