【6月30日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は6-1、6-7(1-7)、6-1でカルラ・スアレス・ナバロ(Carla Suarez Navarro、スペイン)に勝利し、初戦を突破した。

 ウィンブルドンではベスト16が過去最高のバーティは、ブレークを2回奪って第1セットを獲得すると、続くセットも1ブレークアップでゲームカウント5-4とし、そのまま難なく勝利を収めるかに思えた。

 ところがミスが増える中、続くゲームでブレークバックを許すと、迎えたタイブレークではがん闘病から先日復帰したばかりのスアレス・ナバロに圧倒され、カウント1-7で落とした。

 それでも最終セットは気持ちを引き締め直し、世界ランキング1位にふさわしいテニスを披露。全仏オープン(French Open 2021)途中棄権につながった股関節の負傷の影響も感じさせず、3本握ったマッチポイントの1本目でしっかり勝利をつかんだ。

 一方、これが最後のウィンブルドン出場となる32歳のスアレス・ナバロに対しては、退場する際に観客からスタンディングオベーションが起こり、センターコートは感動的な雰囲気に包まれた。(c)AFP/Pirate IRWIN