【6月30日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第6シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)はアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich、ベラルーシ)との試合序盤に脚を痛め、涙の棄権を強いられた。

 セレーナはゲームカウント3-1とリードした第1セットの第5ゲームに足を滑らせて右脚を負傷した。その後、メディカルタイムアウトを取ってから試合に戻ったが、3-3の場面で棄権し、涙を流しながらセンターコートを後にした。

 その後、夜遅くに自身のインスタグラム(Instagram)を更新したセレーナは「きょうは右脚のけがで棄権しなければならず、胸が張り裂けそうだった」と書き込んだ。

 これにより、39歳のセレーナは8回目のウィンブルドン制覇と、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶ四大大会(グランドスラム)最多24勝の夢も絶たれた。涙が物語っていたように、今大会は前回女王のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)や大坂なおみ(Naomi Osaka)が出場していなかっただけに、セレーナはコート氏の記録に並ぶチャンスと考えていた可能性もある。

 会場内の4方向すべてに手を振ってコートを去ったのも意味深で、現役続行にも新たな疑問が生じているが、投稿ではけがの程度や今後については何も書かれていない。

 セレーナがウィンブルドン1回戦で敗退するのは、出場20回目で今回が初めて。グランドスラム1回戦敗退は、これまで2012年の全仏オープン(French Open 2012)しかなかった。(c)AFP/Pirate IRWIN