【6月29日 AFP】米連邦政府と各州の規制当局が米インターネット交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)を相手取り起こしていた反トラスト法(独占禁止法)訴訟で、首都ワシントンの裁判所は28日、同社による独占を立証できなかったとして、政府側の訴えを退けた。米株式市場では判決を受けてフェイスブック株が高騰。同社の時価総額は初めて1兆ドル(約110兆円)を超えた。

 訴訟は昨年12月、米連邦取引委員会(FTC)と40州以上の当局が原告となり、フェイスブックが買収したインスタグラム(Instagram)とワッツアップ(WhatsApp)の売却を求めて起こしていた。

 裁判所は、原告がフェイスブックによる独占を「合理的に立証」できなかったと結論。一方で、当局が訴えの内容に修正を加えた上で再度提訴することを認めた。(c)AFP