【6月28日 AFP】米領グアム(Guam)は、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた観光業の復活を目指し、観光客を対象としたワクチン接種プログラムを開始すると発表した。

 休暇(vacation)とワクチン接種(vaccination)をかけて「Air V&V」と名付けられたプログラムは、アジア太平洋地域に在住する米国人を主な対象者としているが、外国人も利用できる。

 グアムは感染者数を少なく抑えられており、ワクチン接種も太平洋地域の中では進んでいて、地元住民の接種率は高い。

 グアム政府観光局のカール・グティエレス(Carl Gutierrez)局長は、「ワクチン接種を待ちくたびれた世界中の旅行者」にとってグアムは魅力的な観光地になると述べた。

 すでに先週、ルーデス・レオンゲレロ(Lourdes Leon Guerrero)知事がプログラムを承認し、開始に向けて来月初めにも隔離措置が緩和される見通し。緩和後は、グアムへの渡航者は到着から7日間の隔離を自己負担で義務付けられ、6日目のコロナ検査で陰性なら、隔離期間終了後は制限なしで休暇を楽しめるようになる。

「Air V&V」プログラムで接種を受けるワクチンは、米ファイザー(Pfizer)、同モデルナ(Moderna)、同ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の3種類から選べる。(c)AFP