【6月26日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、元ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)のライアン・ブローコフ(Ryan Broekhoff)は25日、心の健康の問題を理由に東京五輪に向けたオーストラリア代表候補を辞退した。

 NBAや欧州でのプレー経験が豊富で、3ポイントシュートの名手であるブローコフの離脱は、世界ランキング3位につけるブーマーズ(Boomers、オーストラリア代表の愛称)が東京五輪でメダル獲得を目指す上で大きな痛手となる。

 リオデジャネイロ五輪でも豪代表として活躍した30歳のブローコフは、最高のレベルでプレーするには心身ともに火がついている必要があるとした上で、「今の自分はその状態にない」と説明した。

 さらに「長いこと心の健康に悩んでいる。状況が良くない時はそれを認め、助けを求めることが重要なのだと思う」と続け、「このレベルで戦う上で、チームからは100パーセントの状態を求められる。その期待に応えられると、完全に自信を持って言うことはできない」と語った。

 豪代表チームは米ラスベガス(Las Vegas)で米国、ナイジェリア、アルゼンチンとのエキシビションマッチが控えており、7月上旬にはメンバーを12人に絞ることになっている。(c)AFP