【6月24日 AFP】コパ・アメリカ(2021 Copa America)は23日、グループBの試合が行われ、ブラジルは先制を許す苦しい展開になったものの、試合終了間際にMFカゼミーロ(Casemiro)が劇的なゴールを決め、コロンビアを2-1で下した。ブラジルは開幕から3戦全勝で、公式戦の連勝を10試合にまで伸ばした。

 リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に乗り込んだコロンビアは10分、フアン・クアドラド(Juan Cuadrado)のクロスからルイス・ディアス(Luis Diaz)が豪快なバイシクルシュートを決め、先制に成功した。

 コロンビアの先制点は、美しいサッカーを自分たちの誇りにしているブラジルが近年なかなか見せられていない類いのプレーであり、現地のアナウンサーさえも「ゴラッソ(スーパーゴール)」と称賛した。

 ブラジルは78分、ロベルト・フィルミーノ(Roberto Firmino)の強烈なヘディングで追いついたが、同点弾の前にネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のパスがネストール・ピタナ(Nestor Pitana)主審に当たっていたため、物議を醸す勝利となった。

 コロンビアの選手たちは失点後、プレーは停止されるべきだったと激しく主張していたが、ピタナ主審は両チームともにプレーを妨げられなかったと判断し、試合を続行させた。

 そして1-1で迎えた後半アディショナルタイム、ノーマークだったカゼミーロがヘディングで逆転弾を挙げると、コロンビア選手の怒りは募るばかりだった。

 それでも、4試合で4ポイントを挙げて暫定2位につけているコロンビアは決勝トーナメント進出を決めている。

 先制点をお膳立てしたコロンビアのクアドラドは「世界でも屈指の強豪相手に全力を尽くしていたから、あのような判定で試合に敗れるのは残念だ」とコメントした。「国際舞台であれだけの経験があり、W杯(World Cup)でも笛を吹いた審判がミスを犯し、試合を壊す」

 同組の他の試合では、エクアドルとペルーが2-2で引き分け、今節では決勝トーナメント進出を決められなかった。

 グループBの最終節は28日に行われ、ブラジルがエクアドルと、ペルーがベネズエラとそれぞれ対戦する。(c)AFP