【6月22日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン、Kim Yo-jong)党副部長は22日、談話を出し、米国は北朝鮮との対話再開に「誤った期待」をしており、「さらに大きな失望」に直面することになると警告した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が報じた。

 米国のジョー・バイデン(Joe Biden)政権は、外交努力などを通じて北朝鮮に核兵器・弾道ミサイル開発計画を破棄させる「現実的で調整されたアプローチ」を掲げている。

 これを受けて金総書記は先週、北朝鮮は対話と対決の双方に備える必要があると述べていた。

 金総書記の発言について、ジェイク・サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はABCニュースに対し、「興味深いシグナル」だとコメント。「今後進み得る道について、何らかのより直接的なコミュニケーションが続くのかどうか、様子を見る」と述べた。

 これに対し与正氏は、米朝対話の早期再開の期待を打ち消すかのように、米国は「自らのために慰め」を求めているようだと指摘。米国は「誤った方向に」期待を抱いており、「さらに大きな失望に陥る」ことになると述べた。(c)AFP