【6月23日 CNS】中国では、北京などの一線都市だけでなく、新一線都市も現在、人口流入の重点地域となっている。記者が第7回国勢調査のデータに基づき、15新一線都市の総人口と10年間の変化を統計・整理した結果によると、15新一線都市のうち11都市は常住人口が1000万人の大台を超え、残りの4都市も900万人を超えた。10年以来、成都市(Chengdu)の人口増加数が最も大きく、西安市(Xi’an)の増加率が最も高いという。

 中国の第一財経・新一線都市研究所がこのほど発表した「2021都市の商業的魅力ランキング」によると、成都市、杭州市(Hangzhou)、重慶市(Chongqing)、西安市、蘇州市(Suzhou)、武漢市(Wuhan)、南京市(Nanjing)、天津市(Tianjin)、鄭州市(Zhengzhou)、長沙市(Changsha)、東莞市(Dongguan)、仏山市(Foshan)、寧波市(Ningbo)、青島市(Qingdao)、瀋陽市(Shenyang)が2021年の新一線都市に選ばれた。

 データによると、15都市のうち、重慶市、成都市、天津市、西安市、蘇州市、鄭州市、武漢市、杭州市、東莞市、青島市、長沙市の11都市が常住人口1000万人を超えた。そのうち、西南地区の重慶市と成都市の2都市は2000万人を超えたという。

 直轄市の重慶市は3205万4200人で、新一線都市で第1位となり、全国すべての都市の中でも第1位となった。重慶市は総面積が8万2400平方キロメートルに達し、中位省に相当する。

 重慶市のほか、西南地区のもう一つの大都市である成都市の常住人口は2000万人を超え、2093万8000人に達し、新一線都市の中で第2位、すべての都市の中で第4位となり、広州市(Guangzhou)、深セン市(Shenzhen)の両一線都市を抜いた。
 
 直轄市の天津市の常住人口は1386万6100人で、新一線都市で第3位となった。西安市、蘇州市、鄭州市、武漢市はいずれも1200万人台で、そのうち鄭州市の状況は注目を集め、総人口は「九省通衢(武漢市の別名)」と呼ばれる武漢市を上回り、中部地区の第一人口大都市となった。

 杭州市の総人口も1200万人近く、武漢市のすぐ後を追って続いた。杭州市の人口の急速な増加は、主に近年のニューエコノミー、デジタル経済の急速な発展に支えられ、より多くの発展チャンスをもたらした。

 東莞市、青島市、長沙市は1000万人都市の新しいメンバーになった。このうち東莞市は広州市、深セン市に続き広東省で3番目に常住人口1000万人以上の人口大都市となった。

 11の1000万人都市のほか、仏山市、寧波市、南京市と沈陽市の4都市は1000万人の大台を下回っていても、900万人を超え、これらの都市も将来の1000万人人口大都市の重要な予備軍だ。

 このうち、南京市の人口は931万4700人で、中国の経済総量上位10都市のうち、常住人口が1000万人の大台を下回っている唯一の都市だ。

 ここ10年の変化を見ると、15都市のうち、13都市の常住人口の増加数は100万人を超え、そのうち10都市の 人口増加数は200万人を超えており、 人口増加数の上位3都市はいずれも国家中心都市だ。

 人口増加数の第1位は成都市で、2010年の第6回国勢調査に比べ、常住人口が581万8900人増加した。全国すべての都市の中で、一線都市の深セン市と広州市に次ぐ3番目の増加となった。10年間で四川省(Sichuan)全体の人口は第1位の都市である成都市に引き寄せられ、四川省における成都市の人口比率は2010年の18.8%から25.02%まで増加した。

 成都市に続き、もう一つの西部都市である西安市は10年間で448万5100人増加し、新第一線都市の中で第2位、全国すべての都市の中で第4位となった。増加率の面では、西安市の人口増加率は10年で52.97%に達し、15の新第一線都市の中でトップになり、増加率が50%を超えた唯一の都市となった。

 もう一つの国家中心都市である鄭州市は、常住人口が2010年より397万人増え、15の新一線都市の中3位で、10年で46.07%増え、15都市の中で2位となった。

 長沙市の常住人口は10年間で42.64%増加し、15都市の中で3番目の増加率となった。その総人口の湖南省(Hunan)全体に占める割合は10.72%から15.12%に4.4ポイント上昇した。

 また、ここ10年で、杭州市、重慶市、長沙市の3都市の常住 人口増加数も300万人の大台を超えた。武漢市、仏山市、蘇州市、東莞市の 人口増加数は200万人を超えた。(c)CNS-第一財経/JCM/AFPBB News