【6月20日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は19日、グループEの試合が行われ、スペインはポーランドと1-1で引き分け、決勝トーナメント進出へ向け厳しい状況となった。ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は試合後、期待外れの結果だったと認めた。

 ジェラール・モレノ(Gerard Moreno)がPKをポストに当て、その跳ね返りをアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が決めきれず再び決定力不足が露呈したスペインに対し、ポーランドはロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のヘディングで貴重な勝ち点1を手にした。

 スウェーデンとの初戦に続き引き分けに終わったスペインは、現在グループ3位。屈辱の敗退を避けるには、23日のスロバキア戦で勝利が必要になると想定される。

「期待外れだ」と話した指揮官は、「6ポイントで無失点を見込んでいた。だがこれが現状だ」と続けた。「われわれはこれから大一番に臨む。勝ち進みたければ勝つ必要がある。勝てば先に進める。そうでなければ敗退だ。それが現実」  

 モラタがゴール前で合わせて先制したスペインだったが、レワンドフスキに同点弾を決められると、その後モレノのPKはポストを直撃。モラタは自身のもとに来たリバウンドをがら空きのゴールに流し込むことができなかった。

 モラタはスウェーデン戦でも決定機を逃してブーイングを浴びたが、指揮官は試合前日、「モラタと他の10人」で戦うと擁護。その一方で前節のフェラン・トーレス(Ferran Torres)に代え、今季スペイン1部でリオネル・メッシ(Lionel Messi)に次ぐ23得点を記録したモレノを起用したが実らなかった。(c)AFP