【6月20日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は19日、グループFの試合が行われ、ドイツは連覇を目指すポルトガルを4-2で下し、決勝トーナメント進出へ望みをつないだ。

 同日にはフランスが敵地ブダペストでハンガリーと1-1で引き分けたため、グループFは全チームが決勝トーナメント進出の可能性を残して最終節を迎える。23日にドイツはホームでハンガリーと戦い、フランスはポルトガルと対戦する。

「総合的に見て素晴らしいパフォーマンスだった。試合に臨む姿勢も良かったし、気力も充実していた」とチームを称賛したドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、「4点を決めたし、チャンスを多くつくった。正当な勝利だった」と話した。

 ポルトガルは15分にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が先制点をマーク。代表通算107点目を決め、元イラン代表FWアリ・ダエイ(Ali Daei)氏が持つ同109の歴代最多記録まであと2得点に迫った。

 また、ドイツ戦で初得点したロナウドは、自身が持つ大会最多得点記録を12に伸ばしている。

 しかしドイツの圧力に抗えなかったポルトガルは、ルベン・ジアス(Ruben Dias)とラファエル・ゲレイロ(Raphael Guerreiro)のオウンゴールで2点を献上し、試合はドイツの1点リードで前半を折り返した。

 さらにカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)のゴールで差を広げたドイツは、最後はロビン・ゴセンス(Robin Gosens)のヘディングで4点目を奪った。ゴセンスは1得点2アシストを記録してマンオブザマッチに選出されている。

 その後67分にポルトガルは、ロナウドのアシストからジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)が1点を返すも届かなかった。

 ポルトガルの4失点は、ドイツに0-4で敗れたW杯ブラジル大会(2014 World Cup)以来となった。フェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督は、「ドイツの方が優れていた。この結果は私の責任だ。だが突破できるかどうかは自分たち次第。ここからどう立ち直るかにかかっている」と前を向いた。(c)AFP/Ryland JAMES