【6月15日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)は14日、グループEの試合が行われ、スペインは一連のチャンスを逃して懸念されていた決定力不足を露呈し、スウェーデンと0-0で引き分けた。

 セビリア(Seville)にスウェーデンを迎えたスペインは、前半の45分間では大会史上最多となる419本のパスを成功させるなど試合を支配していたが、アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が一番の決定機を逃した。

 65分過ぎにモラタが途中交代する際には地元のファンから口笛が吹かれ、同国1部リーグのビジャレアル(Villarreal CF)で今季23得点をマークしたジェラール・モレノ(Gerard Moreno)を先発で起用しなかったルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督の采配は疑問視されている。

 後半に入るとスペインはリズムを失い、素晴らしいパフォーマンスを見せていたアレクサンデル・イサク(Alexander Isak)のシュートがポストをたたき、ゴールまで約2メートルの距離でマルクス・ベルグ(Marcus Berg)がチャンスを得るなど、スウェーデンが勝利していてもおかしくはなかった。

 エンリケ監督は「彼らは守って守って、さらに守ると決めていた。非常に不当な結果」と述べた上で、「選手たちはなかなかボールをコントロールできなかった」とピッチコンディションにも苦言を呈した。(c)AFP