【6月18日 AFP】中米ホンジュラスの警備が厳重な刑務所で17日、対立するギャング同士が銃撃戦を繰り広げ、少なくとも5人が死亡した。当局が発表した。

 司法省の報道官は、いまだ非常に危険な状況のため、当局はまだ刑務所に入ることができていないと明らかにした。

 2大ギャング勢力で、対立する「バリオ18(Barrio 18)」と「マラ・サルバトルチャ(Mara SalvatruchaMS-13)」の構成員らによる銃撃戦は、首都テグシガルパの東40キロに位置するラトルバ(La Tolva)の刑務所で起きた。

 テグシガルパの病院によると、この刑務所から負傷者15人が搬送されたという。

 受刑者の親族ら数百人が、情報を求めて病院や刑務所の前に集まっているとの報道もある。

 ソーシャルメディアでは、刑務所内での銃声や爆発音を捉えた音声が拡散された。

 警察によると、バリオ18とMS-13は、複数の都市の郊外や農村部を含む広範な地域を支配し、麻薬密売、自動車窃盗などの縄張りをめぐって争っている。

 ホンジュラスの28か所の刑務所には約2万2000人が収容されており、過密状態にある。専門家らが「犯罪学校」のようだと指摘する刑務所からは、殺人、恐喝、拉致といった犯罪が命じられ、刑務官が手を貸しているとされている。(c)AFP