【6月17日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)の主催者は16日、大坂なおみ(Naomi Osaka)側から出場を回避する意思表示は受けていないとして、現段階では同選手が今月下旬に開幕する大会でプレーする見込みだと発表した。

 四大大会(グランドスラム)通算4勝の大坂は、全仏オープン(French Open 2021)を棄権後、うつ状態や不安感に苦しんでいると告白し、しばらく休養を取ると明かした。

 しかしウィンブルドン選手権を主催するオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(AELTC)のサリー・ボルトン(Sally Bolton)最高経営責任者(CEO)は、今のところ大坂は28日に開幕する今大会に出場すると話した。

「彼女のチームとは接触している。なおみ本人とは話ができていない。現時点では彼女は選手権に出場する。彼女が戦わないという通知は受けていない」

 また、大会ディレクターのジェイミー・ベイカー(Jamie Baker)氏は、生じる可能性がある問題について話し合う準備はいつでもできていると大坂側に伝えたという。

「彼女のチームと話をした」と明かしたベイカー氏は、「われわれはいつでもここにいる。彼らが話し合いを望むのであればいつでも応じる。願わくば、何があっても最高の選手たちにここで戦ってほしいのは言うまでもない」と続けた。

 世界ランキング2位の大坂は、義務付けられている記者会見の出席を拒否したため罰金1万5000ドル(約165万円)を科され、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)の出場禁止もありうると警告されると、大会を棄権して物議を醸した。(c)AFP