排ガス基準違反の車両にリコール義務づけ 中国で7月1日から
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【6月16日 CNS】中国国家市場監督管理総局と生態環境省は「エンジン付き車両の排ガスに関するリコール規定」を発表した。中国では製品の安全基準違反など欠陥車両のリコール制度はあるが、今回は車の生産者に対し、大気汚染物質の排出基準に違反する車両のリコールを義務づけた。7月1日から施行される。
統計によると、2020 年の中国の自動車販売は世界第1位を維持し、自動車製造業の利益は4%増加。2020 年で全国のエンジン付き車両は3億7200万台に達し、そのうち自動車が2億8100万台を占めている。自動車保有台数が100万台を超える都市は70を数える。
自動車産業は中国経済の中核となっている一方、公害問題ももたらしている。2019年、エンジン付き車両から排出された一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM)の合計は1603万8000トンに及ぶ。このうち自動車の排出量が90%を超えている。
今回の規制では、次の3点の状況が発生する恐れがある場合、車の生産者は車両をリコールしなければならない。
第一に、設計・生産上の欠陥により、基準値を超える大気汚染物質が排出される場合。第二に、環境保護の耐久性に関する要求を満たしておらず、基準値を超える大気汚染物質が排出される場合。第三に、設計・生産上の理由により、その他の排出基準に違反するか、不合理な排出が発生する場合。
厦門大学(Xiamen University)中国エネルギー政策研究所の林伯強(Lin Boqiang)所長は「今回の規制は、長期的な視点から見ると、業界に排ガス技術の研究促進を促し、企業が率先して技術革新を図る機会となる」と語る。
今回の規制は、新エネルギー車などのクリーンな自動車の開発にとって朗報ともいえる。北京大学(Peking University)光華管理大学院応用経済学部の唐遥(Tang Yao)准教授は「メーカーに厳しい制限が課せられ、消費者が排ガスの少ない車を選んで購入するようになれば、国の汚染物質排出量は速いペースで削減できる」と期待している。(c)CNS/JCM/AFPBB News