【2月5日 CNS】2020年の中国の自動車販売台数は2531万台で前年比1.9ポイント減となった一方、新エネルギー車の販売台数は前年比10.9ポイント増の136.7万台に達した。先月15~17日にオンラインで開かれた「中国電気自動車100人フォーラム2021」で、中国人民政治協商会議副主席で中国科学技術協会会長の万鋼(Wan Gang)氏は「新エネルギー車は今世紀初頭に国家プロジェクトとして始まり、2001年から2020年までに並外れた進展を果たした。通算の生産・販売台数は500万台を超えた」と語った。

 政府はこれまで新エネルギー車の普及を後押しするための補助政策を実施。インフラ設備が加速化しており、2020年12月時点で国内の充電ステーションは6.36万か所、交換ステーションは555か所に広がり、80.7万基の公共充電機器(パイル)、87.4万基の民間充電パイルが設置されている。

 電気自動車大手・比亜迪汽車(BYD)の王伝福(Wang Chuanfu)会長は「これからの自動車は電気自動車となる方向性は非常に明確だ。2020年後期から電気自動車業界は急速な成長軌道に戻り、普及率は5%から12月には9%に急上昇した」と強調。「市民の間で需要は増加し続けている。電気自動車業界は、政策の後押しによる『一輪駆動』だった初期から、政策と市場の『二輪駆動』に移行している」と見通しを語った。(c)CNS-科技日報/JCM/AFPBB News