【6月8日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2021)は7日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第3シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は第18シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を7-5、6-3、6-0で下し、同大会では15度目となる準々決勝進出を果たした。

 通算14度目の全仏優勝と、単独最多21回目の四大大会(グランドスラム)制覇に向けて順調に進んでいるナダルだが、この日は会場内の照明に最も苦しめられ、気温25度で明るい日の光が差し込んでいたにもかかわらずコート・フィリップ・シャトリエ(Court Philippe-Chatrier)のライトが点灯したことには困惑した様子を見せた。

 ナダルは「なぜあれほど早く照明をつけたのか分からない。ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では、これまで照明がない状態でずっとプレーしていたのに」と話し、「(主催者側は)テレビ中継が理由だと言うが、中継は照明が設置される前から行われていたことだ。ここで多くの試合を見たし、照明がなくてもテレビの画質は素晴らしかった」と続けた。

 それでも、前回大会の準々決勝、そして今年のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2021)に続きシナーからストレート勝ちを収めたナダルは、初出場した2005年以来の全仏でのマッチ成績を104勝2敗に更新し、同大会での連続獲得セット数も35に伸ばした。

 準々決勝では第10シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)と対戦し、勝利すれば準決勝では第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と当たる可能性がある。

 一方、19歳のシナーは第1セットを5-3でリードしていたところがピークで、最後の19ゲームのうち16ゲームを奪われた。シナーは「彼はプレーをしていたが、僕はただ走っていただけだった」とコメントした。(c)AFP