【6月7日 AFP】男子テニスのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)が6日、全仏オープンテニス(French Open 2021)の男子シングルスを棄権したロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)の決断を支持し、「50歳」になってもウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を目標にしているはずだと話した。

 四大大会(グランドスラム)優勝20回を誇り、あと2か月で40歳になるフェデラーは、最大の目標に掲げているウィンブルドンに集中するべく、4回戦まで勝ち進んでいた全仏を棄権すると発表した。

 これについてメドベージェフは、「みんな知っての通り、彼は今もグランドスラムを目標にしている。ウィンブルドンは50歳になっても目標にし続けるはずだ」と話し、「大きなチャンスがあるから、最高の準備をしたいのだろう」と続けた。

 フェデラーの棄権に関しては、3回戦の前に決めていれば好調だったドミニク・コーファー(Dominik Koepfer、ドイツ)が勝ち上がれたと批判されているが、メドベージェフは見当違いな意見だと話し、「コーファーが4回戦に勝ち進みたいなら、残念だがロジャーを破る必要があった」とコメントしている。

「その後に彼が棄権したことは関係ない。それがテニスというもので、勝ち上がりたいなら相手を倒さなくてはならない」

 メドベージェフ自身は4回戦でクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)を6-2、6-1、7-5で下し、前年まで1勝もしたことのなかった全仏で初めて準々決勝に進出した。次はベスト4入りを懸けてステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)と対戦する。(c)AFP