【6月6日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領(74)は5日、ノースカロライナ州グリーンビル(Greenville)で開かれた共和党の集会で演説した。大勢の聴衆を前に演説するのは今年2月以来。トランプ氏は来年の中間選挙が「米国の生き残り」をかけた戦いになるとの認識を示し、2024年大統領選への再出馬の可能性については排除しなかった。

 トランプ氏は、自身の大統領退任後の米国は「私たちの目の前で破壊されている」と述べ、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領を痛烈に非難。次の大統領選が実施される2024年を「非常に楽しみにしている年」と表現し、聴衆から拍手喝采を浴びた。

 また、連邦議会議事堂襲撃事件をめぐる規約違反により自身のアカウントを2年間凍結するとしたフェイスブック(Facebook)の発表について、「非常に不公平」だと非難。ただ、2年以内に凍結が解除される可能性については「あまり興味がない」と述べた。

 さらに、昨年の大統領選で不正があったために再選できなかったとの事実無根の主張を再度展開し、「2020年の選挙で行われたでっち上げほど、民主党とメディアの腐敗の好例はない」と指摘。「あの選挙は世紀の犯罪として歴史に残るだろう」と語った。(c)AFP/Ben Sheppard