【6月1日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は31日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)を退団するFWセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)を獲得したと発表した。2年間の契約を結んだアグエロは、アルゼンチン代表のチームメートでもあるリオネル・メッシ(Lionel Messi)と一緒にプレーすることになれば「うれしい」と述べた。

 10年にわたって所属したシティとの契約が6月末に満了となり、7月から正式にバルセロナの選手となる32歳のアグエロには、1億ユーロ(約134億円)の契約解除金が設定された。

 しかし、メッシは今月末で切れる現在の契約をいまだ延長しておらず、アグエロは同選手とバルセロナで来季一緒にプレーできる確信は持てない状況となっている。

 本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)でのプレゼンテーションに出席したアグエロは、報道陣に対し「僕らが一緒にプレーできることを願おう。彼がクラブと共に下す決断次第で、レオ(メッシの愛称)の今後は決まる」とコメントした。

「一緒にプレーできればもちろんうれしい。僕は彼が残留すると思っている。もしそうなれば、彼が常にそうしてきたように僕らはクラブのために全力を尽くす」

 チームのパフォーマンスが低下し、厳しい財政状況に直面しているバルセロナ側も、メッシに残留を説得する上で友人であるアグエロの加入がプラスに働くことを望んでいる。

 前週、メッシの新契約に関する話し合いは「順調」に進んでいると述べていたバルセロナのジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は同日、アグエロの獲得は大局的なチーム強化の一環だと強調し、「アグエロの契約はアグエロのもの。われわれは競争力のあるチームをつくりたいと思っており、もちろんレオの残留を希望している。すでに本人にもそう伝えた」と語った。(c)AFP