【5月31日 AFP】米南部フロリダ州マイアミ近郊のコンサート会場外で30日、3人組が人混みに向けて「無差別に」銃を乱射し、2人が死亡、少なくとも20人が負傷した。警察が発表した。米国では今年、銃犯罪と銃の販売数がともに増加している。

 事件が起きたのは、労働者階級のキューバ系住民が多いマイアミガーデンズ(Miami Gardens)の、ショッピングモール内にあるイベント会場近く。

 マイアミデード(Miami-Dade)警察の発表によると、事件当時、会場では「予定されていたイベントが行われ、複数の客が屋外に立っていた」。そこに日産(Nissan)SUV車のパスファインダー(Pathfinder)が乗り付け、「3人が車を出て、群衆に向かって無差別に銃を撃ち始めた」という。

 3人は現場から逃走した。銃撃の動機は明らかになっていない。

 この1年、全米では銃関連の殺人事件が増えている。今月26日にはカリフォルニア州の鉄道車両基地で、従業員が銃で9人を殺害し、直後に自殺する事件が起きた。これ以前にも、インディアナ州、カリフォルニア州、コロラド州、ジョージア州で銃乱射事件が起きた。

 銃の販売数も増えている。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると昨年3月、銃購入者に対する連邦身元調査の1週間当たり件数が初めて100万件を超えた。今年春、その数は1週間当たり120万件に達し、対象の多くが銃を初めて所有する人となっている。(c)AFP/Leila MACOR