【5月30日 AFP】30日から開幕する全仏オープンテニス(French Open 2021)の男子シングルスでは、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がどちらも新たな記録達成を目指す。

 ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)も今大会に出場するが、自ら2009年以来となる2回目の大会制覇は難しいと宣言している。その中で、ナダルは自身14回目の全仏オープン優勝と史上最多21回目の四大大会(グランドスラム)制覇を目指す。

 一方のジョコビッチは、2016年以来の優勝と19回目のグランドスラム制覇に挑む。優勝すれば、男子では50年以上生まれていない、四大大会をそれぞれ2回以上制した選手になる。

 第1シードのジョコビッチと第3シードのナダル、第8シードのフェデラーは全員がトーナメント表の上半分に入っており、6月13日の決勝に進めるのは一人だけとなる。順当に勝ち上がればジョコビッチとフェデラーは準々決勝で激突し、勝者が準決勝でナダルと顔を合わせることになる。

 今季すでにバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2021)とイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)で優勝し、クレーコートで2勝を挙げているナダルは、「ごく普通のことだと思っている。心配はしていない。ジョコビッチとの試合へたどり着く前に、やらなくてはならないことがたくさんある」と話した。

 普段から約4か月遅れの秋開催となった昨年の全仏で、ナダルは決勝でジョコビッチをストレートで退け、優勝を果たしている。