【5月29日 AFP】タイで、新型コロナウイルス検査で陽性反応を示した受刑者が2万2000人を超え、同国の刑務所の過密状態が改めて浮き彫りになっている。雑居房ですし詰め状態で生活する受刑者らは、就寝時もマスクを着用するよう指示されている。

 麻薬の取り締まりが非常に厳格なタイでは、数錠のメタンフェタミンを所持していただけでも10年の禁錮刑に処される可能性があり、受刑者の5人中4人が薬物関連の罪で収監されている。

 国際人権連盟(FIDH)によると、タイでは今年の時点で約31万1000人が収監されており、これは公式の収容可能人数の2.5倍以上に相当する。多くの雑居房が過密状態にあり、幅50センチの空間で生活する受刑者もいる。

 ソムサック・テープスティン(Somsak Thepsutin)法相は今年2月、「ひつぎの中よりも狭い」と現地メディアに語っていた。

 当局は、ここ数週間で3万6000人以上の受刑者に新型ウイルス検査を行う一方で、受刑者と刑務所職員へのワクチン接種を開始。またソムサック氏は、基礎疾患がある受刑者に対して、王室による恩赦も視野に入れながら、早期釈放を検討していることを明らかにした。(c)AFP/ Lisa MARTIN, Pathom SANGWONGWANICH