【5月27日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は26日、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のミッキー・キャラウェイ(Mickey Callaway)投手コーチのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑を調査した結果、2年間の資格停止処分を科した。これを受けてエンゼルスは同投手コーチを解雇した。

 2月に疑惑が発覚して以来、エンゼルスから職務停止処分を科せられていたキャラウェイ氏は、2022年末までMLBの不適格者リストに入るという。

 MLBのロブ・マンフレッド(Rob Manfred)コミッショナーは、「入手可能な証拠をすべて再調査した結果、キャラウェイ氏はMLBの方針に反したと結論づけ、不適格者リスト入りが確定した」と発表し、「米大リーグにハラスメントの居場所はない。試合に関わるすべての人に適切な労働環境を提供することを約束する」と述べた。

 米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)は2月、キャラウェイ氏が複数の女性記者へ数年にわたってセクシュアルハラスメントをしていたと報じ、46歳の同氏が、5人の女性に対してわいせつなメールを送ったり、ヌード写真を要求したりといった不適切な行為に及んでいたと告発した。

 2013年から2017年までクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)で投手コーチを務め、2018年から2019年にニューヨーク・メッツ(New York Mets)で監督としてチームを率いたキャラウェイ氏はこの日、自身の行為を謝罪した。

「家族と私は、MLBのハラスメントと差別に対する強硬な姿勢を完全に支持する。徹底的に調査してくれたコミッショナー、およびそのオフィスに感謝する」

「不快な思いをしたことを調査員に話してくれた女性たちに謝罪する。誤解のないように言うと、自分には誰かをこういう気持ちにさせる意図はなかったし、こういった関係がMLBの方針に違反することを理解していなかった」

「しかしそれは自分の盲点であり、結果に対しては責任を取る」 (c)AFP